あんまり器用じゃない僕でも、職人になれた!
山口県徳地出身。大手タイヤメーカーなど製造業2社に勤務し、退職後、職業訓練校で旋盤フライスなど機械加工を学ぶ。父親の紹介で同社に入社。現在に至る。
製造業が好きで、ほぼこの道一筋なのですが、実はあまり器用な方じゃないんです。同社に入社してから、初めての作業も多かったので、最初は失敗ばかりでした(笑)。でも、怒られることはなく、社長直々に「次に頑張ればいいから」と励まされてここまで来ました。優しい会社だなと思います。これは一番に伝えたいことですね。
たとえ出足が遅くても、個人のペースや性格に合ったサポートがあるので、僕も自分の調子を崩すことなく、少しずつパフォーマンスを上げていけたという実感があります。十年選手という言葉があるけど、心底面白いなと思い出したのは、入社10年経ってくらいかな。今は一人前の職人になれたという自負があります。
当社は部分的なものづくりではなくて、製品全体を作り、納品・保守まで行います。お客様に近く、ニーズが肌で感じられるため、良いものを作ろうというモチベーションにつながっています。また、ビン・缶・ペットボトル・新聞・ダンボールなどの選別ラインなど環境問題に関わるものづくりを通して社会貢献していることも大きなやりがいになっています。
工程ややり方を自由に任せてくれるのが良いですね
山口県周南市出身。大学卒業後、大手IT企業のSEを経て、当社に転職。現在に至る。
当社は機械を作っているので、技術を身につけられると思って入社しました。 現在、設計図をもとに鉄板の切断作業を中心に担当しています。このステップだけでも、鉄板を切る「シャー」、鉄板を曲げる「ブレーキプレス」、鉄板を切る手持ち「ジグソー」、穴を開ける「パンチャー」、鉄板をフックに掛ける「玉掛け」、鉄板を運ぶ「クレーン」などさまざまな機械を使います。
切った鉄板は、主にコンベアの壁になるスカートというパーツになります。まっすぐ立てるのはまだ簡単ですが、末広がりにしたり、途中ですぼめたりするのは、正直言ってかなり複雑です。でも、それだけに仕上がった時は「よくできたなー」と自分で自分をほめています(笑)。鉄板という真っ平なところから、カタチあるものを創るのが面白いですね。僕は自分なりに工夫してアレンジするのが好きなので、工程ややり方を自由に任せてくれる社風がとてもありがたいです。
鉄板を切る時は、設計図に基づいて、頭の中に一度立体画像を描きます。僕はそんなに難しいとは思わないけど、社長からは「頭の中に立体画像が入ってるトコがスゴイ」なんて言われます。 入社後は、しばらくは寸法を取ったり、材料を切ったり、ちょっとした加工を任されたりして、3年後くらいには切断や曲げを一人で担当できるようになっていました。
時間の合間を見つけて、自分専用に作った鉄の道具箱。鉄板のカット、曲げ、溶接、塗装までトータルにできるからこその職人技だ。ジグソーなど道具も自作する